前回に続き、アメリカのボーディングスクールに通うワンダ(Grade9)に、母・ママ美がインタビューする連載第2回です。
この記事で紹介しているのは、あくまでワンダ本人が実際に経験した留学生活です。同じボーディングスクールでも生徒によって感じ方は異なりますし、学校によってルールや環境も違います。すべての留学生やボーディングスクールに当てはまるものではありません。
ひとりの留学生のリアルな体験談として、読み物感覚で楽しんでください。
今回のテーマは、実際の学校生活。
授業や評価方法、食事、施設まで、生徒として過ごしているワンダの目線で聞いていきます。

「多様性」がある学校

今通ってる学校って、どんな雰囲気なの?

全体で700人くらいの大きな学校。
本当に多様性が多いっていう感じの学校で、
・ネイティブアフリカン(黒人)
・インド人
・中国人
・アジア系
・ヨーロッパ系
・アメリカ人
いっぱいいる。
それぞれが自分のコミュニティを大切にしながら、うまくやってるなって思う。
あとみんな優しいし、ポジティブな感じかな。




アメリカ人以外だと、どこの国の子が多いの?

留学生は全体の20%くらい。(150人程度)
1位が韓国
2位が中国かな。
あとは他の国から10人前後ずつくらい。
中国人と韓国人はもともと人数が多くなりがちなんだけど、うちの学校はちゃんと国籍ごとに人数の規定があって、極端に偏らないようになってる。
だから逆に、うちの学校に来てる中国人と韓国人は優秀な人しかいないよんだよ!(ドヤッ)

好きな場所は「レスリングジム」と「新しい理系の建物」

学校で一番好きな場所は?

レスリングジムと、Gilderっていう科学と数学の建物。
新しくできて綺麗で、一人でそこで勉強するのが楽しいから好き。
レスリングジムはレスリング自体が好きだから。

朝8時起き、夜11時消灯の1日

1日の流れを教えて。

朝は8時に起きて、8時15分に朝食、8時50分から授業スタート。
午前中は2クラス受けて、12時にお昼を食べたら、午後にもう1クラス。
そのあとはスポーツの時間で、僕はレスリングを1時間半〜2時間くらいやっています。終わったらジムに行って、18時頃から夕食。
19時からはクラブ活動の時間が1時間半ほどあって、ディベートやモデル国連、自分で作ったクラブなどの活動をしています。
それが終わると20時から23時までスタディーホール(自主勉強の時間)。
最後にみんなで少し話して、歯を磨いて部屋に戻って寝る、というのが毎日の流れです。


好きな授業は「科学」、でも本当は「先生」で決まる

学校には全部で300のクラスがあると聞いたけど、今どんな授業取ってるの?

英語(国語)
上級化学
上級スペイン語
代数(数学)
ワールドヒストリー(歴史)
ダイバーシティ&ソーシャルジャスティス(社会)
ワールドリリジョン(世界宗教)
かな?

一番好きな授業は?

Science(科学)だと思う。
去年生物を取ってて、ずっと好き。
理科ってなんか生きてて「これどうなってるんだろう」って思った時に大抵答えてくれるから、理科全般が好き。

理科じゃなくて、、科学ね

でも面白いクラスって本当は、先生で決まるんだよね。
先生と合わないとそのクラスも嫌いになるし、先生が良かったらそのクラスも好きになる。
みんな言ってるけど、正直クラスじゃなくて先生です。

苦手な先生いた?

英語のクラス。
贔屓する先生で、そのクラスは嫌だった。

アメリカにもいろんな先生がいるんだね。
逆に、いい先生ってどんな先生だった?

生徒のことを想う気持ちがちゃんと伝わってくる先生。
僕は去年、そういう先生が3人くらいいてラッキーだった。
そういう先生がいると勉強したい気持ちになるし、質問もいっぱいできる。
1個エピソードがあって、スペイン語の授業で僕ともう一人がよくわかんない時があったんだけど、スペイン語の先生がわざわざ僕の部屋まで来て、Study Hall(自習時間)の間に教えてくれたことがあった。
あれは素晴らしかった。
成績の3割は「エンゲージメント」、ジェスチャーも見られる

テスト以外だと成績は何で評価されるの?

まず全体の30%が 「Engagement」(=授業への取り組み度)。
Engagementっていうのは、出席しているかだけではなくて、授業中の発言や質問、課題への取り組みなど、どれだけ積極的に学習に関わっているかが評価されるんだ。
ここで面白いのが「質問の質」をすごくみられる。
質問の質が良いってことは、ちゃんと授業聞いてるってことだから、そこで結構見られてる。
あとクラスでのグループ課題。
ここで見られるのは、他の生徒とちゃんと喋ってるかとか、チームでのリーダーシップとか。
どんなにテストが良くても、それだけだと70パーセントくらいまでしかいかない。
テストは大体40〜50パーセント。
残りの20〜30パーセントくらいがプレゼンテーションの評価で、ちゃんと見て喋れてるか、声のトーンとか、ジェスチャーとか。
アメリカだと、話す内容そのものより「喋り方」が大切って言われることが多くて
・体をグラグラさせない
・目線
・大事なところだけ強く言う
そういうところが結構見られる。

「これは金持ち学校だな」と思った瞬間

この学校ですごいなと思ったことある?

ボートハウスかな。
ローイング部(ボート部)があるんだけど、あれって結構お金持ちの学校にしかないスポーツで。
前に見学に行ったことがあって、ボートが7〜8隻あって、全部カーボンファイバー製だった。
試合用のボートだけで1隻650〜700万円くらい、全部合わせると6000万円くらいするらしい。
外に置いてあった練習用のボートも、先生に聞いたら小さい声で「500万円」って言われて、すごい学校だなと思った。






あとローイングの新しい施設も綺麗で、専用のトレーニングマシンがチーム用に15個くらいあって、それも高いなと思った。
アイスホッキーの新しいジムも今年できたし、施設は本当に素晴らしい。
学校が大事にしているのは「オールラウンダー」

学校は生徒にどんな力をつけさせようとしてると思う?

高校は大学と違って、いろんな分野を幅広くできる「オールラウンダー」を目指すのが大事だと思う。
理科(科学)とか数学みたいな主要科目はちゃんとやりつつ、
それに加えてアート、演劇、写真とか、選択科目が50〜60個くらいあって、その中から自分の好きなものを選べるんだよね。
それを毎年続けていくとスキルも上がっていくし、将来にも役立つっていう仕組み。
要は「主要科目もやりながら、自分の好きなことも伸ばしていける」っていうのが、この学校の方針かな。
食堂は近隣校でトップクラス、好きなメニューはベーグル

食堂はどう?

うちの学校は、周りのボーディングスクールの中でもトップで美味しいって言われてる。試合で来た他の学校の子たちにも美味しいって言われる。毎日メニューも違うし、時々レストランかってくらい美味しい時もある。それが嫌だったら、パンとかフルーツセクション、サラダセクションもあるから、毎日食べなくてもいいっていう選択肢もある。



好きなメニューは?

朝、たまにちゃんといいベーグルが出る日があって、それが超美味しい。
あと中華系のチキンみたいなのが出てくることがあって、カリカリに味付けされてて、あれはもうレストランレベル。


日本食が恋しくなることは?

ない。
日本の方が安くて美味しいから、アメリカで外食するときに「値段高いのにこの味なの」って思って、逆に日本のレベルの高さとコスパに驚くことの方が多いかな。
まとめ
多様性のあるコミュニティ、先生との近さ、そして「先生次第でクラスの好き嫌いが決まる」というリアルな本音。ワンダの学校生活は、施設や制度の紹介だけでは見えてこない、生徒目線ならではの発見に満ちていました。
次回は、友達関係について。日本人の友達、外国人の友達、それぞれとの付き合い方をママ美が聞いていきます。




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