ワンダーボーイの中学生留学記19|帰ってきたワンダと、一枚の写真がつないでくれた縁

留学記

おかえりなさい、ワンダ!

成田空港の到着ロビー。

私はババ美ちゃんと一緒に、ゲートを何度ものぞき込みながらワンダが出てくるのを今か今かと待っていました。

「まだかな?」
「そろそろかな?」

そんなことを話していると──

CAさんに付き添われながら、一人の少年が姿を現しました。

「あっ、ワンダだ!」

2週間ぶりの再会。少し大人になったワンダ

たった2週間ぶりなのに、どこか少し違って見えるワンダ。

見覚えのないTシャツを着て、少し日に焼けた肌。

その姿を見た瞬間、「あ、この子はちゃんとアメリカで過ごしてきたんだな」と感じました。

たった2週間。

でも、その2週間はワンダを少しだけ大人にしてくれたようでした。

そして、このサマースクールから帰国して、たった1か月後にはいよいよ本留学が始まります。

実は、このサマースクール期間中、私にはずっと心配していたことがありました。

「もしサマースクールが嫌で、留学そのものが嫌になってしまったらどうしよう。」

初めて親元を離れ、英語だけの生活。

友達はできるのかな。
寂しくないかな。

そんなことばかり考えていました。

しかも、ワンダからはほとんど連絡が来ません。

「大丈夫なのかな……。」

便りがないのは元気な証拠、と自分に言い聞かせながらも、不安は募るばかりでした。

だから帰国して最初に聞いたのは、もちろんこの質問。

「どうだった?」

するとワンダは、満面の笑みでこう答えました。

「最高に楽しかった!2週間が一瞬だったよ!」

……よかったぁぁぁぁ!!

思わず心の中で叫びました(笑)。

この一言で、本留学への不安も一気に軽くなったのです。

思いがけずできた、初めてのアメリカ人ママ友

帰宅後、スーツケースの荷物を片付けていると、一枚の写真が出てきました。

「あれ?」

しかも、ただの写真ではありません。

しっかりとしたパネル仕様になっています。

「これ、どうしたの?」

そう聞くとワンダが何気なく答えました。

「友達のママが作ってくれた。」

……えっ!?

聞けば、写真屋さんでわざわざパネルにして、ワンダへのプレゼントとして用意してくれたというのです。

その気持ちが本当にうれしくて、胸がじんわり温かくなりました。

私は思わずワンダに聞きました。

「このママにお礼を伝えたいんだけど、連絡先わかる?」

すると返ってきた答えは、

「交換してあるよ。」

えぇーーー!!

奇跡!!

私は人生で初めて、アメリカ人のママへ英語でお礼のメッセージを送ることになりました。

「ちゃんと伝わるかな……。」

何度も翻訳しながらドキドキで送信。

すると、すぐに温かい返信が届きました。

その方はサマースクールの近くに住んでいて、お子さん二人をサマースクールに通わせていたそうです。

そこで知り合ったワンダのことを気にかけてくださっていたとのことでした。

そして、そのお子さんたちは新学期からもワンダと同じ学校へ通う予定。

思いがけず、アメリカで初めてのママ友ができました。

しかも相手はアメリカ人。

英語でのやり取りは毎回緊張の連続ですが、「子どもを思う親の気持ち」は国が違っても同じなんだなと感じました。

この出会いが、私たち親子にとって、そして私自身の人生にとっても、とても大きなご縁になっていくとは、このときはまだ思いもしなかったのです。

https://boardingschool-ryugaku.com/2026/07/06/wonderboy19

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