親子で知っておきたい“寮で学ぶ学校”のすべて


私と息子・ワンダが「ボーディングスクール」という言葉を初めて知ったのは、彼が小学5年生のときでした。
当時の私は、「留学=ホームステイ」という漠然としたイメージしかなく、
“ボーディングスクール”という言葉すら耳にしたことがありませんでした。
ところが実際にその世界を見てみると、想像をはるかに超える教育環境がそこにありました。
- 手入れの行き届いた芝生のキャンパス
- まるでホテルのような寮
- プロのアスリートやアーティストが直接教える授業
- 大学以上のスポーツやアートの施設
- 生徒一人ひとりの個性を丁寧に見てくれる先生たち
「ここで学ぶ子どもたちは、どんな未来を描くのだろう」
そう思った瞬間、胸が熱くなりました。
同時に、これほどの教育が日本ではまだあまり知られていないことにも驚きました。

これから留学を考えるご家庭に、リアルで正確な情報を届けたい!!
この記事では、私とワンダが実際に体験した“ボーディングスクールのすべて”を、
親の目線でわかりやすくお伝えします。
留学の基本について知りたい方はこちらも合わせてご覧ください。
ボーディングスクールってなに?

基本の意味
「ボーディングスクール(Boarding School)」とは、
学生が学校の敷地内や近くの寮に住み込みながら勉強する“寄宿制の学校”のこと
英語の “boarding” には「宿泊する」「食事つきで暮らす」という意味があり、
つまり “寝泊まりしながら学ぶ学校”です。
授業だけでなく、生活全体が学校の教育の一部。
友達と過ごす毎日、ルールのある寮生活、週末のアクティビティ――そのすべてが子どもの成長につながります。
どこから始まったの?
ボーディングスクールの起源はイギリス。
16〜19世紀にかけて、貴族や富裕層の子どもたちに「最高の教育とマナー、社会的礼儀」を学ばせるために作られました。
19世紀後半にはスイスでも国際的な寄宿学校が発展し、世界中から生徒を受け入れる形が広がります。
現在ではアメリカが最大の数を誇り、特に東海岸に名門校が集中しています。
つまり、エリート養成の伝統校として長い歴史を持つ学校なんです。
最近は日本でもボーディングスタイルを取り入れた学校が増えています。
海外に行かなくても、国内で寮生活を体験できる時代になりました。

ボーディングスクールに通われているお子さんはみなさん勉強やスポーツだけでなく大人と礼儀正しくきちんとお話しができる印象です!
親として鼻が高いですね♪
アメリカでも1%未満という特別さ

アメリカの高校全体のうち、ボーディングスクールはわずか1%未満。
アイビーリーグなどは、ボーディングスクールから進学する人が多いため、世界のトップ大学の登竜門とされています。
だからこそ、世界中から特別な才能を持った生徒が集まります。
私が訪問して出会ったのは…
- 世界的著名人のお子さん
- ハリウッド俳優の子ども
- 王室や外交官の親戚
- オリンピック候補のアスリート
- 音楽やバレエの神童
- 学力トップクラスの秀才
- 信じられないお金持ちなセレブたち
忘れられないエピソードとして”ヘリコプター”で学校まで登校してきた人がいました!

規格外すぎる、、、笑
もちろん、奨学金を得て一般家庭から入学する生徒も多く、多様なバックグラウンドを持つ仲間と学べるのも魅力です。
世界中から
- 頭がいい
- 何かに特化している
- とにかく将来性あり
な生徒が集まってる。
どんな仕組みなの?
学び方のスタイル

ボーディングスクールにもいろいろな形があります。
- 全寮制タイプ:生徒全員が寮に住んで、24時間学校生活。
- 半寮制タイプ:平日は学校に泊まり、週末は家に帰る。
- 通学併用タイプ:通学生と寮生が同じ学校で学ぶ。
お子さんの性格やご家庭の考え方に合わせて、ちょうどいいスタイルを選べます。

ワンダは3の通学併用タイプでした!
土日も寮にいるので英語に慣れるスピードがとても速かった印象です。
学校が“家”になるサポート体制
ボーディングスクールでは、先生たちが日中だけでなく夜も生徒を見守っています。
寮には、
- 生活面を支える寮監さん(Dorm Parents)
- 学習を助けるアドバイザー
- 元プロのアスリートなどのスポーツの先生
- 心のケアをしてくれるカウンセラー
- 健康管理をしてくれるナース
- 進学カウンセラーの先生
親が遠くにいても、子どもが孤立しないような仕組みが整っているんです。


子ども達だけでなく、親までサポートしてくれて、、
私にとってもとても心強いことでした!!
ボーディングスクールの魅力
勉強に集中できる
スマホや通学のストレスが少なく、学ぶことに集中できる環境が整っています。
先生との距離も近く、少人数制の授業で質問や相談がしやすい。
「勉強を“やらされる”から、“自分で進める”へ」――
そんな学びの変化が、ボーディングスクールの大きな強みです。
さらに驚くのは、大学並み、もしくはそれ以上の学習設備。
- キャンパスには広大な芝生や森
- 最先端の理科ラボ
- アートスタジオ
- 蔵書数十万冊を誇る図書館
- プロレベルのシアター
- アイスリンク
- ボートハウス
――まさに“学ぶための街”がそこにあります。
こうした環境が、子どもの好奇心と集中力を自然に引き出してくれます。




自立心と責任感が育つ(リーダーシップ)

寮生活では、自分の部屋を整え、時間を管理し、仲間と助け合って過ごします。
洗濯や整理整頓、グループでの課題管理など、日常のすべてが「生きる力」を育てる学びの場です。
先生たちはただ“管理する大人”ではなく、“信頼できるメンター”。
失敗も成功も見守りながら、子どもが自分で考え、行動できるように導いてくれます。
親がいない環境で、自分の意志で動くことを覚える――
その経験が、大学進学後の自立心やリーダーシップにつながっていきます。

大人の前や人前でも堂々と話すことができるようになりました!
世界が広がる多文化の中で暮らす
海外のボーディングスクールでは、30〜50か国以上から集まった生徒たちが共に暮らしています。
英語力はもちろん、異文化理解や共感力、違いを楽しむ柔軟さが自然に身につきます。
さまざまな国の価値観が混ざり合う中で学ぶことで、
「自分の意見を持ち、他人の意見を尊重する」力が育ちます。
これこそが、グローバル時代を生きるうえで最も重要なスキルです。
そして、多くのボーディングスクールはその教育の質の高さから、
- ハーバード
- スタンフォード
- イェール大学
- MIT
- オックスフォード
など世界トップ大学への進学実績を誇ります。
さらに、日本の難関大学へ進学する生徒も数多くいます。
ワンダの先輩方ですと
- 東京大学
- 私立医学部
- 慶應義塾大学
- 早稲田大学
などに進学された先輩方がいらっしゃいました。
学力だけでなく、人格・リーダーシップ・社会性が評価されるため、卒業生はあらゆる分野で活躍しています。
「学ぶ環境」「生活」「人との出会い」――すべてが未来につながる。
それが、ボーディングスクールの本当の魅力です。
他にもボーディングスクールに進学するメリットをまとめてます。
よくある質問
入学のハードルはどのくらい?
ボーディングスクールの入学ハードルは学校によって大きく異なります。
名門校ではTOEFLやSSATなどのテストスコア、学校成績、推薦状、エッセイ、面接などが総合的に見られます。
難関校は合格率が10%以下のところも珍しくないです。
特に英語力と人物評価(リーダーシップや積極性)が重視されますが、
成績だけでなく「その子がどう成長したいか」を評価する学校も多いです。
しっかり準備すれば、日本の中学生でも十分に合格可能です。
中学生からでもできる勉強法をまとめてました!
何歳から入れる?
多くの学校では中学生(Grade7〜8)から。
アメリカでは高校1年(Grade9)からが一般的です。
小中学生対象の「ジュニア・ボーディングスクール」もあります。
どこの学年から入るのがよいかやアメリカの学年の考え方など。
詳しくまとめたブログがありますので合わせてご覧ください。
まとめ
ボーディングスクールとは、「勉強する場所」と「暮らす場所」がひとつになった学校。
学力だけでなく、人としての力――自立心、思いやり、国際感覚を育てる教育です。
もちろん費用やホームシックといった課題もあります。
でも、親元を離れて暮らす経験は、何よりも子どもの心を強くします。
「留学=学ぶこと」ではなく、「留学=生きることを学ぶこと」。
それが、ボーディングスクールの本当の魅力です。






