アメリカの寮生活ってどんな感じ?ボーディングスクール10のポイント

ボーディングスクールについて

子供の留学を考えたときに向こうでの生活って想像しにくいですよね。

「子どもをボーディングスクールに入れたら、どんな寮生活を送るのだろう?」
きっと多くの親御さんが一度は抱く疑問ではないでしょうか。

日本で暮らしていると、寮生活というのはなかなか身近ではありません。
スポーツの強豪校や大学の合宿所くらいで、多くの人にとっては未知の世界。

ましてや中学生・高校生が親元を離れ、海外で“寮”に暮らすなんて、想像するだけでもドキドキしますよね。

  • 持ち物は何が必要?
  • 洗濯物とかどうしているの?
  • 上下関係が厳しいの?
  • 食べ物や荷物はどうしてるの?
  • 自由時間はあるの?
  • さみしい想いはしないかな?
  • 荷物をあとから送ることはできるの?

――私自身、息子を留学させるまでは疑問だらけでした。

そこで今回は、アメリカ東海岸のボーディングスクールに通う息子・ワンダの体験をもとに、
寮生活のリアルな姿をまるごとお届けします!

私が事前に知りたかったなという情報を息子の留学で得た実体験をもとにできるだけ細かくお伝えさせていただきます!!

こちらを読んでいただけたらボーディングスクールのリアルなイメージを持っていただけるのではないかと思っております。

ぜひ参考にしてみてください!!^^


🎒 ボーディングスクールの寮生活ってどんな感じ?

友だち同士で暮らせる寮生活は一生の友達をつくれる絶好の機会。

生徒たちはゲームをしたり、荷物が届くのを楽しみに待ったり、ふざけあったり。
まるで “大きな家族” のような雰囲気で暮らしているんです。

アメリカのボーディングスクールでは、早いと小学生から寮生活が始まります。
低学年の寮には必ずDorm Parentsと呼ばれる先生がついており
常に安全を見守ってくれる心強い存在です。

寮の用語

  • Dorm ⇒ 寮
  • Boarding Student ⇒寮生
  • Day Student ⇒通いの生徒
  • Dorm Proctor ⇒寮監

寮の種類と部屋割り

ボーディングスクールの寮には大きく2つのタイプがあります。

  • 50人前後が住む大きなアパート
  • 10人程度が暮らすアットホームな一軒家型

部屋は1〜2人部屋が基本(最大4人部屋の学校もあり)。
部屋の中には一人ひとりのための

  • ベッド
  • クローゼット
  • 勉強机とイス

が備えられてます。

同室の相手は事前にアンケートが設けられており、それを元に部屋割りを学校側が決めます。

アンケート内容

  • お子さんはどんなタイプか(社交的か、静かなタイプかなど)
  • 部屋はいつもきれいなか
  • どんな人が同室になってほしいか

一度同室になった場合は一年間その部屋割りは変わりません。
高学年になると一人部屋になったり同室を友達同士にしたりなどできるようです。

たのしそ~~♪

さらに、中学部の寮には先生が同居していることもあり、先生のペットと一緒に暮らすなんてことも🐶🐱

寮生活ならではの「ちょっと特別な環境」です。


みんなの憩いの場「カンファレンスルーム」

寮には、寮生たちが集まる共有スペース=カンファレンスルームがあります。

カンファレンスルームは各寮に一つ以上備え付けられておりそこの寮で暮らしている人が使ったり
別の寮の人が遊びにきてそこでおしゃべりしたりゲームしたりします。

ここには…

  • 大型テレビ
  • きれいなソファーとテーブル
  • ビデオゲーム(SwitchやPlayStation)
  • (高校になると)キッチンや電子レンジ
  • カードゲームやボードゲームなど
  • お菓子

などがあり映画を見たり、ゲームしたり、誕生日パーティーなどもしたりします!

ママ美
ママ美

友だち同士のリビングみたいで最高だね!

ちなみにカンファレンスルームでも異性の寮には入れません笑

勉強のあとの楽しみはここに集中!

「今日はどんなイベントがあるかな?」と、みんな自然と足を運ぶ場所です。


食べ物事情と日本食人気

育ち盛りの子どもたちにとって、食べ物は大問題!

ぶっちゃけ食堂で食べる3食だけでは全く足りません。笑

基本的に寮ではお菓子やインスタントフードの持ち込みOKなので、
家から日本のインスタント食品を持ってきたり
週末にTargetやWalmartで買い物するのが定番イベントになっています。

特に日本人に人気なのは…

  • 日本のカップラーメン
  • パックご飯とふりかけ
  • 日本のスナック菓子

備え付けの電子レンジでお湯を沸かして食べるスタイルが主流。
ただし、肉エキス入りの食品は税関で没収されることもあるので要注意です🛃

友だち同士で交換することも多いので「少し多いかな、、?」と思うくらいで丁度いいかもしれないです。

ボーディングスクールのランドリー事情

寮生活で意外と気になるのが「洗濯」。
実はボーディングスクールのランドリーには大きく2パターンあります。

ランドリーサービスパターン

自分のランドリーバッグに洗濯物を入れておくと、週に数回スタッフが回収し、
洗って同じ袋に戻してくれる仕組みです。

主にジュニアボーディングに多く、子どもが自分で洗わなくていいので安心。
ただし靴下やTシャツがよく紛失するので、高価な服は持たせない方が◎。

セルフランドリーパターン

高校生以上では寮のランドリールームにある洗濯機を使い、自分で洗うのが基本です。

洗い忘れると「着る服がない!」という事態になるのも自己責任😂。
でも、その分“生活力”が鍛えられる大切な経験になります。


🔐 セキュリティは超厳重!

寮のセキュリティは驚くほどしっかりしています。

  • 出入りにはカードキーが必須
  • 夜間は外からも中からも完全施錠
  • 無断で外に出ようとするとアラームが鳴り響く⚠️

実際に、ワンダの寮でも「サマースクール最後の夜に寮から抜け出し大騒動」なんてことがありました😂

もちろんバレて脱走者は翌年サマースクール参加禁止という痛いペナルティがありました。

寮の脱走は結構厳しく取りしまわれるのでお気をつけください、、、


留学先に荷物は送れるの?ボーディングスクールの送り事情

ボーディングスクールにはいつでも荷物を送ることは可能です!

寮の中にメールルームという場所がありここに家族からの手紙や荷物が届きます。
寮生たちはいつもウキウキしながら家族からの届け物を取りに行く姿がほほえましいです。

しかし日本から荷物を送るととんでもなく送料がかかってしまい気づいたら
中身より高くなってしまうことも、、
しかも時間もかなりかかって急いでいるとき困りますよね。

そこで裏技として、アメリカのamazonから荷物を直接子供たちに送ることが可能なんです

もちろん子供たちが自分で注文することもできますし
日本から家族が注文して送ることもできます。

もちろんamazon意外でもアメリカ国内に送ることのできる通販業者であればどこでも可能です。

ちなみにサマースクールでも基本大丈夫なはずなので
「急にこれが必要になった!!!」みたいな時とても便利です!

ただし寮によってルールが違うかもしれいないので荷物を送る前に学校側に必ず確認してみてくださいね♪


シャワーキャディ文化

シャワーやトイレは共有スペースが一般的。
アメリカでは「シャワーキャディ」というお風呂グッズセットを持ち歩く文化があります。

中身は

  • シャンプー・リンス
  • ボディーソープ
  • タオル
  • ボディークリーム・ローション(アメリカは結構乾燥しているから)
  • ブラシ

などです。

女の子はもう少しいろいろグッズが多いかもしれないです^^

ドライヤーは同室の子が寝てなければ部屋で乾かします。

シャワーに入れる時間は結構自由で、朝・晩・部活のあとなど
自由時間であれば好きな時間に入ることができます。

ワンダ曰く、夜は混むので自分は朝シャン派だそうです。


スマホ・パソコンのルール

ジュニアボーディングでは、スマホやパソコンの利用時間は学校で管理されています。
自由度は低いけれど、そのぶん勉強や友達との時間に集中できるのもメリット。

ルール違反をすると「スマホ1週間没収」なんてペナルティもあるので、子どもたちはヒヤヒヤです😱


ホームシックに寄り添う“寮監”という存在

大きな寮にはその寮のまとめ役となる寮監(=Dorm Proctor)という存在がいます。

彼、彼女らは学年末最高学年の中から選抜されます。

寮監になるには先生たちと面接を重ねたくさんの生徒をまとめられる人が
先生から任命される大きな役職です。

ちなみに寮監になると特典があり、なんと「冷蔵庫持ち込みOK」など待遇がアップするんです👏
責任と自由がセットで与えられる――まさにアメリカ教育の象徴ですね。

この寮監は

彼らは単に「生活を監督する人」ではなく、子どもたちの 心のケア役 でもあるんです。

👩‍🏫 寮監の役割

  • 寮に住み込み、夜も含めて生徒たちを見守る
  • 食事や学習のサポートだけでなく、生活全般の相談相手になる
  • ホームシックやトラブルがあったときに一番近くで支えてくれる

💬 ホームシックのケアの仕方

  1. 話を聞いて寄り添う
    夜泣いたり不安になったとき、気軽に部屋に来て声をかけてくれる。
    まるで「もう一人の親」のように安心感を与えてくれます。
  2. 小さなイベントで気分転換
    寮監がちょっとしたお菓子会や映画会を開いてくれて、子どもたちが孤独にならないよう工夫してくれます🍪🎬
  3. 親への連絡サポート
    状況が深刻なときは親に連絡をくれたり、一緒にどう対応するか考えてくれる。
  4. 寮生同士のつながりづくり
    新入生と上級生をつないでくれて、寮のコミュニティに早くなじめるように配慮してくれる。
ママ美
ママ美

先生だけでなく同じ生徒の立場のお兄さん、お姉さんがサポートしてくれるのはとても心強いね


薬の管理は先生に一任

薬は生徒本人が持たず、すべて先生に預けるルール。
アトピーの塗り薬ひとつでも、事前に英訳や申告が必要です。

細かいけれど安全のためには大切なルール。親としても安心できます。


ワンダ寮生活の爆笑「KFC事件簿」

ある夜、寮の生徒がこっそりUberでKFCを注文。
窓から手を伸ばして受け取る作戦でしたが、すぐに先生に見つかり大目玉💥

極めつけは、没収したチキンを小脇に抱えた先生が「もう寝ろよ」と部屋を回っていたこと🤣
ワンダの一言。
「先生、それ没収したやつですよね!?」
先生の返答はドヤ顔の「おう!」。

まさにアメリカ版“笑ってはいけない寮生活”でした😂


まとめ

留学前は「本当にうちの子をちゃんとケアしてくれるのだろうか?」と、正直とても心配でした。
親元を離れて海外で暮らすなんて、未知の世界で不安しかなかったんです。

でも、実際に寮生活が始まってみると、学校のサポート体制は想像以上に手厚く、
安心して学び・生活できる環境が整っていました。
今ではむしろ 自宅での生活よりずっと良い環境で、心も体も成長できている と感じています。

そして帰国のたびに会う我が子は、見違えるほど大きくなっていて、
「家では絶対に経験させられなかったこと」を積み重ねている姿に、ただただ喜びと感謝の気持ちでいっぱいになります。

ボーディングスクールは、子どもだけでなく親にとっても「安心して成長を見守れる場所」でした。

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