ワンダーボーイの留学記3|日本で怒られた息子がアメリカで表彰された理由

留学記

日本で怒られた息子が、アメリカで表彰された理由

日本では「浮いてる親子」だった私たち

今回はちょっとだけ本編の時系列から脱線して、ぜひシェアしたい出来事を。

日本にいた頃のワンダは、とにかく目立つタイプ。
私の血を色濃く受け継いだのか(?)、大胆でお調子者。
「出る釘は打たれる」という言葉、あれ…完全に我が家に向けられてたんじゃないかと思うくらい、よく怒られていました。

授業中も、みんなを笑わせたい、場を盛り上げたい――そんな純粋な気持ちで動いているのに、集団の中ではそれが「空気を読まない」と映ることも多く…。
結果、私は学校に呼び出されるのが半ばルーティンに。とほほ。


アメピン事件

中でも印象的なのが、ある朝の登校前。
前髪が目にかかっていたので、何の気なしにアメピンをつけてあげたんです。

それがまさかの地雷💥
その日、先生から「男のくせにピンをつけるな」と強く注意され、ワンダはしょんぼり。

完全に私の判断ミスですが、つい私も「男がピンつけて何が悪いんですか?」と反論…。
結果、親子そろって“浮いてる存在”認定。
いやもう、笑うしかないですよね。


舞台はアメリカへ

そんな私たちがアメリカに渡ってから、ワンダが挑戦したのはクロスカントリー(長距離走)。

ここで彼は大好きな映画『ロッキー』に登場する、星条旗柄のド派手なボクサーパンツをはき、毎日練習に励むことに。
あれは…遠くからでも一発で分かる派手さ。
正直、アメリカ人より目立ってました。

私は内心「これは…また怒られるパターンかも」とヒヤヒヤ。


怒られるどころか、まさかの表彰!

ところが!
その年、ワンダはクロスカントリーの特別選手章に表彰されたのです。

理由は――

「ロッキーのパンツを履き、誰よりも一生懸命頑張っていたから」

いやもう、びっくりですよ。
日本だったら間違いなく「変な格好して…」って怒られる案件が、アメリカでは「面白い!最高!」と評価される。


場所が変われば、価値観も変わる

その瞬間、心の底から思いました。
「場所が変わるだけで、こんなにも価値観って違うんだ…!」

協調性や控えめさを美徳とする日本。
ユニークさや自己表現を尊重するアメリカ。

どちらが正しい、という話じゃなくて、それぞれに良さがあって、それぞれの子どもに“合う場所”がある。
ワンダを見ていると、そのことを何度も教えられます。

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