「海外留学、興味はあるけど本当に行かせて大丈夫かな?」
そう感じているパパママは少なくないと思います。
私も、息子ワンダが小学5年生の頃に留学の話が出たとき、
期待と同じくらいの不安を抱えていました。
言葉の壁、生活の変化、日本の進学への影響…考え始めると心配は尽きません。
でも、あのとき勇気を出して一歩を踏み出したことで、息子は日本では出会えなかった環境と仲間に囲まれ、自分らしさを存分に発揮できる場所を見つけました。
ボーディングスクールでの毎日は、勉強もスポーツも芸術も、本人の好奇心を最大限に引き出し、「学ぶって楽しい!」という気持ちを自然に育ててくれています。
もちろん、出発前に抱えていた不安が完全になくなったわけではありません。
でも、それ以上に挑戦したからこそ見えた成長や未来がありました。
この記事では、私が留学前に悩んだことと、その答えがどう変わったのか、そして実際に留学して見えた“ポジティブな現実”をお伝えします。
これから留学を考えているご家庭が、少しでも前向きな気持ちになれるきっかけになれば嬉しいです。
◆ 不安と向き合って出した結論
留学は、子どもだけでなく親にとっても大きな挑戦です。
我が家も決断までに何度も立ち止まりましたが、最終的な結論は**「行かせる価値は十分にある」**でした。
その理由は大きく3つあります。
・息子の個性と興味が伸びた
・英語力と学びの意欲が自然に育った
・将来の選択肢が広がった
この3つの理由にたどり着くまでの経緯を、順番にお話しします。
① 個性は生かされるのか?
→ 多くの部分で生かされたが、一部は課題が残った
<生かされた部分>
・個性 日本では珍しい服装や趣味も、アメリカでは多様性の中のひとつ。誰も気にせず、本人もリラックスして過ごせました。
・好きなことへの集中力 興味が彫刻→写真→心理学と変わるたびに、学校にはその分野のプロと設備があり、深く学べました。3Dプリンターで作品制作も。
・評価の仕組み 試験一発ではなく、授業参加・努力・課題・発表など総合評価。暗記が苦手でも話す力を生かして高評価を得られ、自信がつきました。
<課題が残った部分>
場をわきまえる力はすぐには育たず、授業中に浮く場面も。ただし先生は欠点だけでなく長所も評価してくれたので、前向きに続けられました。
② 純ジャパでも英語についていける?
→ 中学生からなら問題なし。吸収の早さは想像以上。もちろん高校からでも大丈夫です!
中学生同士の会話はまだ難しい言葉が少なく、日常生活やスポーツを通して短期間で慣れます。 また多くのボーディングスクール(高校)とジュニアボーディング(中学)にはESL(英語補習)やIIPがあり、授業もレベル別。 なので自分にあったクラスで学ぶことができ無理のないスピードで英語の習得ができます。ただし高校の上位校ほど英語のサポートが減る傾向があるので、学校選びは慎重に。
③ 日本に戻ったら不利にならない?
→ 成績次第でむしろ有利に働くことも
日本語と英語の両立が大前提。どちらかが弱いと就職で不利になるケースも。 ボーディングスクールの教育は日本の大学からも評価され、AO入試や帰国生入試で有利になる場合あり。 海外でも国内でも「良い成績を取ること」が共通条件。
④ 中学生からの留学は早すぎない?
→ 海外では普通。サポート次第でしっかり適応
中学生からの寮生活は海外では珍しくありません。 最初はホームシックになる子もいますが、親のこまめな連絡と安心感があれば乗り越えられます。
⑤ 途中で辞めたらどうする?
→ 事前にセーフティーネットを用意すればOK
アメリカは校則違反の退学も厳格。合わない場合や退学時の選択肢を事前に想定しておくと安心です。 例:他国の学校に編入、日本のインターに転校、日本の公立に復学して再受験など。
最後に
不安はあって当然。でも、その不安と向き合いながら準備をすれば、留学は大きな成長と可能性をもたらしてくれます。
ワンダは、自分らしさを大切にしながらも、新しいことに挑戦する楽しさを知りました。
海外留学は「行かせて良かった」と心から思える経験です。