小さな体で大きなスーツケースを引く子どもたちへ
最近、本当に増えてきた小中学生の海外留学。
空港で大きなスーツケースを引きずりながら歩く、小さな体の子どもたちを見ると、
「えらいなぁ」「がんばってるなぁ」と応援したくなる反面、やっぱり心配な気持ちも残ります。
留学はワクワクと成長のチャンスに満ちていますが、同時に「もしも」が常につきまとう世界。
何か起きても、親はすぐに駆けつけられません。
だからこそ、出発前にできる限りの備えをしておくことが大切です。
今回は、私が実際に11歳の息子ワンダを留学させた経験から、
「子どもを守るための4つの安全対策」をお伝えします。
子どもを守るための4つの安全対策
① 航空会社は日本の会社を選ぶ
子どもが1人で海外に行くとき、私は基本的に日本の航空会社(ANAやJALなど)を選んでいます。
理由は…
日本語が通じる安心感 空港での案内やトラブル対応が丁寧 到着後、お迎えの人と会うまでしっかりケア(UMサービスなど)
初めての海外や年齢が低い子にとって、「日本語で伝えられる」ことは大きな安心材料。
実際、1人旅ではパスポート紛失や書類の書き方が分からないなどのトラブルが起きやすく、
言葉の壁がないだけで状況は大きく変わります。
② 直行便を選び、乗り継ぎは避ける
ワンダは高校生になった今でも、できる限り直行便を利用しています。
乗り継ぎを避ける理由
不慣れな空港は迷いやすい 接続便の乗り遅れリスクが高い 案内やサポートが国によってバラバラ
大人でもトランジットは緊張するもの。
子ども1人での乗り継ぎは、正直難易度が高すぎると感じます。
③ 学校は必ず事前確認する
パンフレットやWebサイトだけでは分からないことは多いもの。
実際に訪れて感じることは、とても貴重です。
確認ポイント
学校は清潔で安全か? 教員やスタッフは親身か? 学校の国籍バランスは? 校内の雰囲気はわが子に合いそうか?
もし訪問が難しい場合は、日本人の卒業生や保護者の体験談を聞くのがおすすめです。
④ 連絡は「まめに」が合言葉
海外で暮らしていると、親にしか言えない悩みを抱えていることもあります。
私とワンダは中学時代、ほぼ毎日5分でも電話をしていました。
たとえ眠そうでも、「今日も声が聞けた」だけでお互いが安心できます。
離れていても心の距離は近く保つことが、子どもの安心につながります。
まとめ
親にしかできない「安全への投資」
留学はどうしてもお金がかかります。
だからこそ節約したくなる気持ちは分かりますが、子どもの安全だけは削らないでほしいと思います。
航空会社選び 直行便利用 現地サポート 学校訪問 留学保険
これらは「安全をお金で買う」選択ですが、長い目で見れば必ず安心と成長につながる投資になります。
留学は「送り出したら終わり」ではなく、親子で一緒に育てていく経験です。
安全対策をしっかり整えて、離れていても支え続けられる環境を作ってあげましょう。